
2025年10月、最低賃金が過去最大の引き上げへ
2025年10月、北海道の最低賃金は時給1,075円に引き上げられます。
現在の1,010円から65円アップという改定幅は、2002年度に現行の時給表示方式になって以来、最大の上げ幅です。
国の中央最低賃金審議会が示した目安(+63円)をさらに上回り、全国的にも高水準の改定となりました。
その背景には、北海道内の物価上昇率が全国平均を超えて推移していることや、物価高の中でも生活水準を守る必要性が挙げられます。
一方、多くの中小企業や小規模事業者にとっては、フルタイム労働者で月額1万円以上の人件費増加に相当し、経営の重荷となってしまうのが現状です。
そこで今回は、賃上げの見方を変え、これを経営投資のチャンスとして捉える戦略をご紹介したいと思います!
どういうことかというと、各種補助金には「賃引げ」を要件にしたものが多いため、賃上げ要件付き補助金の申請要件を満たしやすくなるという追い風になります!
以下では、最低賃金引上げを契機に活用できる代表的な4つの補助金制度をご紹介いたします。
新事業進出補助金
制度概要
新事業進出補助金は、既存事業から新たな分野へ進出する企業や団体を支援する制度です。
建設業から産業廃棄物処理業、飲食業から観光サービスなど、新分野への設備投資や施設整備、販路開拓などに活用できます。
補助率は1/2、上限額は750万円〜7,000万円(従業員数により決定)と規模が大きいことが特徴です(公式HP)
賃上げとの関係
【賃上げ要件】
補助事業終了後3〜5年間で、一人当たり給与支給総額の年平均成長率を直近5年間の都道府県最低賃金の平均成長率以上とするか、または給与支給総額の年平均成長率を2.5%以上にする。
【事業場内最低賃金水準要件】
補助事業終了後に、事業場内最低賃金(自社で最も低い時給)を地域別最低賃金+30円以上に設定する。
活用例
●例1:老舗パン屋が冷凍パン通販事業に参入
既存店舗販売に加え、急速冷凍機と包装機を導入し、全国発送できる通販サイトを開設。
●例2:建設会社がドローン測量事業を新設
測量用ドローンと解析ソフトを導入し、土木工事や不動産開発向けの新サービスを提供。
令和7年新登場!「新事業進出補助金」~事業再構築補助金とのちがいは??~
採択されるための新事業進出補助金「事業計画書」作成ポイント!
ものづくり補助金
制度概要
ものづくり補助金は、中小企業の革新的な製品・サービス開発や生産プロセス改善を支援する補助金です。
補助率は1/2~2/3、上限額は750~2,500万円(従業員数により決定)となっています(公式HP)
賃上げとの関係
【賃上げ要件】
補助事業終了後3〜5年間で、一人当たり給与支給総額の年平均成長率を直近5年間の都道府県最低賃金の平均成長率以上とするか、または給与支給総額の年平均成長率を2.0%以上にする。
【事業場内最低賃金水準要件】
補助事業終了後、事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上に設定する。
活用例
●例1:家具メーカーが新素材の防水アウトドア家具を開発
屋外利用に強い新素材を使い、自社ブランドとして新製品シリーズを発売。
●例2:食品メーカーが糖質オフの新レシピ商品を開発
開発用の加工機器と品質検査装置を導入し、健康志向市場に新たな商品を投入。
令和7年の補助金はどうなる?公募前から押さえておきたいオススメ補助金!
小規模事業者持続化補助金
制度概要
小規模事業者の販路開拓や業務効率化を支援する補助金で、チラシ作成、ホームページ制作、設備購入など幅広く使えます。
補助率は2/3(賃上げ枠は3/4)、上限額は通常枠50万円(賃上げ枠200万円)です(公式HP)
賃上げとの関係
【賃上げ要件】
事業場内最低賃金を地域別最低賃金+50円以上に引き上げる。
活用例
●例1:美容室が外国人旅行者向けサービスを展開
英語対応のホームページ作成と店舗案内看板を多言語化し、新客層を取り込む。
●例2:和菓子店が観光客向けに体験型ワークショップを新設
作業台や備品を整え、参加者募集用のチラシやSNS広告を実施。
令和7年の補助金はどうなる?公募前から押さえておきたいオススメ補助金!
小規模事業者持続化補助金~申請手続の流れ~
業務改善助成金
制度概要
業務改善助成金は、事業場内最低賃金を一定額引き上げる中小企業・小規模事業者に対し、そのための生産性向上設備やシステム導入費用を助成する制度です。
助成率は3/4~4/5(事業場内最低賃金が1,000円未満の場合)、助成額は最大450万円(引上げ人数や事業場規模により変動)。(公式HP)
賃上げとの関係
【賃上げ要件】
事業場内最低賃金を地域別最低賃金より30円・45円・60円・90円以上引き上げる。
賃上げ額と対象人数で助成額が決定(例:+30円×1人=30万円、+90円×7人以上=450万円)。
活用例
●例1:飲食店がセルフオーダーシステムを導入
タブレット注文とキッチンプリンターを設置し、接客負担を減らす。
●例2:クリーニング店が自動包装機を導入
作業時間を短縮し、効率化で得た余力を他の作業に充てる。
最後に
北海道の最低賃金は2025年10月から過去最大の65円引き上げとなります。
賃上げは経営にとって負担ですが、同時に補助金・助成金を活用する絶好のチャンスです!
●新事業進出補助金:新分野進出で賃上げと事業拡大
●ものづくり補助金:革新的投資で生産性向上と賃上げ
●小規模事業者持続化補助金:販路開拓+賃上げ枠で予算拡大
●業務改善助成金:賃上げ前提で高助成率の設備導入
この機会を逃さず、賃上げと事業成長を同時に実現する戦略を立てましょう。
今回やこれまでの記事をお読みいただき、補助金を利用してみたいけど、「内容がよくわからない」、「補助金の申請や報告に充てる時間がない」という方は補助金申請の専門家である行政書士が、申請から補助金の受領に至るまで手厚くサポートさせていただきますので、この機会にどうぞご検討ください!
はなまる行政書士事務所【料金体系】
・新事業進出補助金申請
着手金)120,000円~
成功報酬)採択金額の8~12%(要相談)
・ものづくり補助金申請
着手金)100,000円~
成功報酬)採択金額の8~12%(要相談)
・小規模事業者持続化補助金申請
着手金)50,000円~
成功報酬)採択金額の12~15%(要相談)
・業務改善助成金申請
着手金30,000円~
成功報酬)採択金額の15%(要相談)
投稿者プロフィール

- はなまる行政書士事務所 代表
- 補助金の申請は、はなまる行政書士事務所にお任せください。補助金申請サポート200件以上、実績があります。相談は無料です、お気軽にご相談ください!
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