事前知識で安心!風俗営業許可で押さえるべき重要ポイント

風俗営業とは

スナック等の営業を開始するためには、必ず「風俗営業許可」の取得が求められています。
そこで今回は、事前知識として知っていれば、許可取得の確立がぐっと高まるポイントをお伝えしていきたいと思います!

まず、風俗営業とは具体的に以下のような業種を指します。

①キャバクラやホストクラブなどの接待を伴う飲食店
②スナックやラウンジなど、客に接待を行う飲食店
③マージャン店やパチンコ店などの遊技施設
④ダンスホールやクラブなどの遊興施設
⑤性的サービスを提供する店舗

なぜ許可が必要?

風俗営業に従事する事業者は、治安維持や健全な社会生活の保護を目的として、営業地域や営業方法が法律で厳しく規制されています。特に、営業場所の適性や騒音対策などが必要なため、営業許可を取得することが義務付けられています。

許可取得は難しい?

風俗営業の許可取得は、多くの法的要件や地域特有の規制をクリアする必要があるため、せっかく店舗を用意していたとしても、いざ、申請時になって要件や規制をクリアできていなければ、営業することができなくなってしまいます。
そういったことにならないよう、事前にどのような要件や規制をクリアする必要があるのかを知っておけば、営業許可の可能性がぐっと高まります!

それでは、以下で具体的な要件を見ていきましょう!

営業場所要件

風俗営業許可における営業場所の要件は、地域の治安維持や周辺住民の生活環境保護の観点から厳しく定められています。主な要件は以下のとおりです。

⑴地域規制(保護対象施設からの距離)
⇒風俗営業を行う店舗は学校・図書館・児童福祉施設・病院・診療所から一定の距離を保つ必要があります。
⇒具体的な距離は、各自治体の条例で異なることがありますが、一般的には100~200mの距離を保つ必要があります。

⑵用途地域規制
⇒都市計画法という別の法律によって、市町村ごとに定められた用途地域と呼ばれる中の一部の地域で営業を行うことが可能です。
⇒商業施設や工場が集まるにぎやかなエリアでは許可されやすいですが、静かな住宅街や学校の近くでは許可がでません。

ポイント

以上のように風俗営業許可において営業場所の要件は非常に厳しく、場所選びが許可取得の大きなカギとなります。事前に各自治体の規定を確認し、慎重に場所を選定することが重要です。

構造・設備要件

風俗営業許可における構造・設備の要件は、利用者の安全や近隣住民への配慮、適切な営業運営を確保するために設けられています。主な要件は以下のとおりです。

⑴出入口や窓の位置
⇒店舗の出入口や窓が、近隣の住居や公共の場所から直接見えにくいように設置されていることが求められます。

⑵客室の構造
⇒客室の広さが一定の基準を満たすことが求められます。狭すぎる部屋等は快適な営業環境として不適切と判断されます(面積を示す図面の提出が必要になります!)。

⑶照明
⇒店内の照明は適度な明るさを保つ必要があります。特に、暗すぎる店内は適正な営業を妨げる恐れがあるため、基準に従った明るさが求められます。

⑷防音設備
⇒周辺住民への迷惑を避けるため、防音対策がしっかり行われていることが求められます。例えば、防音壁やドアの設置が必要です。

⑸客室の見通し
⇒風俗営業許可を取得するためには、店内の構造が規定に基づいて「見通しが良い」ことが求められます。これは違法行為が行われないための措置です。

ポイント

これらの基準に従うことで、安心して営業を行い、地域や行政との信頼関係を維持しながらビジネスを続けることが可能となります!

管理者要件

風俗営業には、必ず「管理者」を選任し、その責任者を店舗に配置することが義務付けられています。管理者は、実際の店舗運営における適正な管理と運営を担当する役割を担います。

⑴年齢
⇒満20歳以上であることが求められています。

⑵常駐の義務
⇒管理者は、常に店舗に在籍し、店舗運営を監督する必要があります。常駐することが求められており、管理者がいない状態での営業は認められません。

⑶欠格事由がないこと
⇒過去に法律違反をしていたり、反社会的勢力と関係があると管理者となることができません。

ポイント

これらの要件は、法令遵守や適正な運営を確保するために厳しく定めらており、管理者の選定は、適法かつ信頼できる人物を選ぶことが求められます。

最後に

今回は、風俗営業許可申請の要件について見てきました。
これらの要件を一つでも満たすことができないと風俗営業を行うことができません。つまり、慎重に各要件を満たせているがどうかを確認する必要があります。
ただ現状、風俗営業の許可を取りたいという方は、別の準備等で忙しく、許可要件の確認に時間を費やすことができないのがほとんどです。
そこで、許認可等の専門家である行政書士ご相談いただければ、丁寧かつ慎重にヒアリングを行った上で、申請から許可取得まで手厚くサポートさせていただきます!
なお、当事務所では、開業に役立つ補助金の活用についてもご提案させていただきます
→補助金の一例はこちら(小規模事業者持続化補助金)
ぜひ、ご検討の際は、お気軽にご相談ください!

はなまる行政書士事務所【料金体系】
風俗営業許可申請
120,000円~

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投稿者プロフィール

はなまる行政書士事務所 本間隆史
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