はじめに

補助金申請の際、事業計画書の作成において、成功のカギを握るのが「SWOT分析」です。
SWOT分析とは、企業や事業が直面する内部環境(強み・弱み)外部環境(機会・脅威)を整理し、戦略立案の指針とする手法です。
特に、新規事業や補助金申請時の事業計画書では、説得力のある計画を立案するために、SWOT分析の活用が不可欠です!
本記事では、SWOT分析の必要性と重要性について解説いたします。

SWOT分析とは

SWOT分析とは、以下の4つの要素を整理・分析するフレームワークです。

Success

◎Strengths(強み):競争優位性や独自の強み

◎Weaknesses(弱み):改善すべき点や課題

◎Opportunities(機会):外部環境におけるチャンス

◎Threats(脅威):市場のリスクや競争環境の変化

このフレームワークを活用することで、自社の現状を客観的に把握し、最適な戦略を立案することができます!

事業計画書におけるSWOT分析の必要性

1.戦略の方向性を明確にする

事業計画書は、投資家や金融機関、補助金審査員に対して、事業の成功可能性を示す重要な資料です。
SWOT分析を行うことで、
●自社の強みを活かした戦略
●自社の弱みを補うための対策
●市場の機会を捉えた成長戦略
●潜在的な脅威への対応策

等を具体的に示すことができます!

2.補助金申請時の説得力を高める

補助金申請において、「事業の持続可能性」と「市場の成長性」を証明することは不可欠です!
SWOT分析を通じて、
●事業の社会的・経済的意義
●競争優位性の根拠
●成功のためのリスク管理

を明確にすることで、審査員に納得感を与えることができます!

3.競争環境の把握と差別化戦略の立案

市場には多くの競争相手が存在することも少なくありません。
そこでSWOT分析を活用し
●競合他社との差別化ポイント
●自社が優位に立てる要素
●他社の弱点を突いた戦略

を見出し、競争優位性を高めることができます!

SWOT分析の具体的な活用方法

☑SWOT分析表の作成
→SWOT分析を行う際は、以下のような表を作成すると、視覚的に整理しやすくなります!

強み(S)弱み(W)
機会(O)S-O戦略(強みを活かして機会を最大化)W-O戦略(弱みを克服して機会を活かす)
脅威(T)S-T戦略(強みを活かして脅威を回避)W-T戦略(弱みを克服して脅威を最小化)

☑事業計画書への落とし込み
→SWOT分析を行った後、それを事業計画書の以下の各セクションに反映させます!

Success

【事業概要】:SWOT分析を基に、事業の方向性や目的を明示
【市場分析】:機会(O)と脅威(T)を活用し、市場の状況を説明
【競争優位性】:強み(S)と弱み(W)を用いて、自社の特徴を強調
【リスク管理】:脅威(T)に対する対策を示す
【資金計画】:強みを活かして資金調達の見通しを明確にし、リスク回避策を策定
【成長戦略】:SWOT分析の結果を基に、長期的なビジョンや拡大戦略を示す

SWOT分析(具体例)

(例)飲食店が新事業として自社のメニューを冷凍食品としてEC販売する場合に以下のようなSWOT分析の一例が考えられる。

強み(Strengths)
・店舗の人気メニューをそのまま商品化できるブランド力
・既存の食材調達ルートと調理ノウハウを活かせる
・飲食店としての信頼やリピーターがいる

弱み(Weaknesses)
・冷凍技術やEC販売のノウハウが不足している
・配送コストや梱包費用などの新たな負担が発生
・店舗とEC事業の両立に向けたオペレーション整備が必要

■機会(Opportunities)
・冷凍食品市場の拡大と健康志向の高まり
・ECサイトやSNSを活用した全国販売の可能性
・補助金を活用して新たな設備や販売チャネルを整備できる

■脅威(Threats)
競合他社の参入が相次ぎ、市場競争が激化
物流コストや原材料費の上昇リスク
消費者の購買行動が変化し、需要が不安定

戦略一例:(強み × 機会)「ブランド力を活かし、市場の拡大を捉える」

戦略内容飲食店のブランド力を活用し、冷凍食品市場の成長に乗る

・SNSマーケティングを活用し、新規顧客層を獲得

・既存の人気メニューをEC販売し、「店の味をそのまま家庭で楽しめる」 という価値を強調

・健康志向の消費者をターゲットにした新商品開発(無添加・オーガニック・高タンパク商品など)

SWOT分析を成功させるためのポイント

SWOT分析をより効果的に活用するためには、以下のポイントに注意しましょう!

Warning

●客観的な視点を持つ:主体的な評価に偏らないよう、データや市場調査を活用する。
●競合分析を組み込む:他社の成功要因や失敗事例を参考にする。
●具体的なアクションプランに落とし込む:分析結果を基に実行可能な戦略を策定する。

最後に

今回は、SWOT分析と事業計画書の関係について、上記のとおり解説させていただきました。
ぜひ、これらの点を意識して周りと差のつく事業計画を立案しましょう!
今回やこれまでの記事をお読みいただき、補助金を利用してみたいけど、「内容がよくわからない」、「補助金の申請や報告に充てる時間がない」という方は補助金申請の専門家である行政書士が、申請から補助金の受領に至るまで手厚くサポートさせていただきますので、この機会にどうぞご検討ください!

Information

はなまる行政書士事務所【料金体系】

事業再構築補助金申請
着手金)80,000円~
成功報酬)採択金額の10%(要相談)

投稿者プロフィール

はなまる行政書士事務所 本間隆史
はなまる行政書士事務所 本間隆史はなまる行政書士事務所 代表
補助金の申請は、はなまる行政書士事務所にお任せください。補助金申請サポート200件以上、実績があります。相談は無料です、お気軽にご相談ください!

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