北海道中小企業新応援ファンド事業助成金~気になる審査要件について!~

審査要件って?

以前、道内で新規創業をお考えの方向けに「北海道中小企業新応援ファンド事業助成金」についての記事を掲載させていただきました。
まだ読んでいないという方については、ぜひ以下のリンクから一読していただきたいと思います!

投稿を編集 “道内で新規創業をお考えの方へ!北海道中小企業新応援ファンド事業助成金” ‹ はなまる行政書士事務所 — WordPress (hanamaru-hou.com)
引用元:2024年度「北海道中小企業新応援ファンド事業」2次募集のご案内 | 公益財団法人 北海道中小企業総合支援センター (hsc.or.jp)

さて、「審査要件」についてですが、これは補助金等の適正かつ効果的な運用を確保できるかどうかを左右する重要な要素となります。
つまり、この「審査要件」を満たせる事業計画でなければ、補助金等の適正かつ効率的な運用が確保されているということができず、補助金等の採否に大きく影響してしまうことになります。
ですので、補助金等を受けるには、事業計画を審査する事務局の審査員に対して、この「審査要件」を満たした事業計画であることをアピールすることがとても重要です!
そこで、今回は「北海道中小企業新応援ファンド事業助成金」における審査要件について記事にしたいと思います。

以下で詳しく説明いたしますが、項目は以下の6項目となっています。
①事業化プロセスの明確度
②事業遂行力
③市場性・成長性
④社会性(地域産業振興効果、雇用創出効果)
⑤新規性
⑥経営者としての資質

①事業化プロセスの明確度

主に以下の項目について検討することが必要となります。
ア)事業計画の具体性
→事業計画が明確であり、具体的な目標、スケジュール、予算配分等が示されているか。

イ)マーケティング戦略・販路の明示
→製品やサービスのターゲット市場が具体的に設定されているか。

ポイント

事業が成功するかどうかは、計画の明確度と実行の確実性に大きく依存するため、明確なプロセスが示されていることで、補助金等がどのように使われ、どの程度の効果を期待できるかの評価をしてもらいやすくなります!

②事業遂行力

主に以下の項目について検討することが必要となります。
ア)リスクマネジメント
→事業計画におけるリスク・課題が適切に認識され、その対策が組み込まれているか。

イ)コストの妥当性
→事業に必要なコストが具体的に試算され、どのように資金を活用するかが明確であるか。

ポイント

補助金等は成果を生み出すために投資されるものであり、事業遂行力が高いと判断されると、成果を確実に達成できる見込みがあると評価してもらえます。また、事業遂行力がある事業計画といえるためには、リスク・コスト面においての計画をしておくことは必須です!

③市場性・成長性

主に以下の項目について検討することが必要となります。
ア)市場規模・競合分析
→ターゲット市場の規模が十分に大きく、ビジネスが成長できる余地があるかどうか。また、競合他社との比較で、提供する製品やサービスが差別化できているか。

イ)事業の拡大計画
→事業が今後どのように成長し、売上や利益をどのように増やしていくかの具体的な計画ができているか。

ポイント

これらの点は、事業計画を審査する事務局の審査員に対して、ターゲット市場が大きく成長可能であり、ビジネスがその中で確実に発展できるという信頼感を与えることに繋がります!

④社会性(地域産業振興効果、雇用創出効果)

主に以下の項目について検討することが必要となります。
ア)地域経済への貢献・特産品、技術の活用
→事業が地域経済の活性化に寄与するかどうか。また、地域の特産品や独自の技術を活用し、地域の魅力を高めることができるかどうか。

イ)新規雇用の創出・安定的雇用の提供
→事業が新たに雇用を生み出し、雇用機会を増やすか。また、アルバイト・パートタイム等の一時的な雇用ではなく、長期的に安定した雇用を提供できるか。

ポイント

事業が単に利益を追求するだけでなく、地域の発展や社会的な課題にどれだけ貢献できるかが大きな審査基準となります。つまり、地域と密接な関係を築き、長期的な視点で地域の成長に寄与することができるかを期待されています!

⑤新規性

主に以下の項目について検討することが必要となります。
ア)独自の技術や製品
→提案された技術や製品が、現在の市場に存在しない新しいものであるか。又は、従来のものに比べて明確な技術的進歩があるか。

イ)新しいビジネスモデル
→従来の業界では見られなかった新しいビジネスモデルや取引方法、サービス提供方法であるか。(例)サブスクリプションモデル・シェアリングエコノミー

ポイント

これらは、市場や業界にどのような新しい価値を提供できるか、また、他の補助金等申請者と差別化するために、独自の強みやアイデアを持っているかどうかをアピールすることが重要です!

⑥経営者としての資質

主に以下の項目について検討することが必要となります。
ア)業界経験
→対象事業に関連する業界であるか、業界の特性や市場の動向に精通しているかどうか。

イ)リーダーシップ
→経営者としてチームや組織を率い、目標に向かって指導できる力があるか、迅速かつ正確な意思決定ができるかどうか。

ポイント

経営者自身が補助金を受けた事業を成功に導くためのリーダーシップを持ち合わせているかどうかについて、自己アピールすることがとても重要です!

最後に

今回は「北海道中小企業新応援ファンド事業助成金」の「審査要件」について見てきました。
これらの審査要件は、事業計画を審査する事務局の審査員に伝わりやすい文章にしてまとめる必要があります。
実はこの「文章にしてまとめる」という作業が補助金等申請において、一番時間を割くべき部分となります。
ただ通常、事業主様となると自らの事業が忙しく、文章作成まで手が回らないといった方がほとんどです。
そこで、補助金等申請の専門家である行政書士にご相談いただければ、丁寧に事業についてのヒアリングを行った上で、上記の審査要件を考慮した文章の作成をサポートさせていただきます。
もちろん、文章のサポートだけでなく、申請から補助金等受領に至るまで手厚くサポートさせていただきます!
ぜひお気軽にご相談ください!

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投稿者プロフィール

はなまる行政書士事務所 本間隆史
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