新事業進出補助金って?

以前、令和7年公募予定の補助金を以下の記事でお伝えしたところでございますが、また新たに令和7年新登場の補助金の情報が追加されましたので、お知らせさせていただきます!

令和7年の補助金はどうなる?公募前から押さえておきたいオススメ補助金! | はなまる行政書士事務所


では、情報が追加された「新事業進出補助金」ですが、どんな補助金かというと、昨年まで公募が行わていた「事業再構築補助金」の後継として設けられた補助金となっています!
以下では、この「新事業進出補助金」と「事業再構築補助金」の違いについて、概要をご説明させていただきます!

引用元:shinjigyo_shinsyutsu.pdf

補助金の目的

☑事業再構築補助金
新型コロナウイルスの影響を受けた企業が、新分野展開や事業転換を通じて経済社会の変化に対応することを目的として、2021年に創設されました。


☑新事業進出補助金
コロナ禍に特化した支援から脱却し、中小企業が長期的に成長し、競争力を高めるための新規事業に取り組むことを主眼に置いています。社会の構造変化やデジタル化、脱炭素化への対応も意識されており、次世代を見据えた支援に重点が移っています。

補助額・補助率

以下の表に補助額・補助率のちがいをまとめました(※当事務所で取扱いの多い従業員数20人以下の中小企業の場合で比較しています)。

補助額補助率
事業再構築補助金1500万円2/3
新事業進出補助金2500万円1/2

ポイント

表を見ると、新事業進出補助金の方が、補助額が大きく拡大していることがわかりますね!ただ、その一方で補助率が低下していますので、自己負担が増えてしまう可能性があります。
つまり、「事業再構築補助金」は自己負担額を抑えたい場合や小・中規模の計画に適していたのに対し、「新事業進出補助金」は自己資金を確保できる場合や大規模な計画に適しているといえます!

申請要件

☑事業再構築補助金
コロナ禍の影響を受けたことが必須要件であり、具体的には「売上高が一定割合減少」など、コロナ禍との関係が明確に示される必要がありました。

☑新事業進出補助金
売上減少要件は撤廃され、新規事業への挑戦に対し、成長戦略や事業の実現性が重視されます。また、付加価値額や給与総額の向上など、企業の成長性を数値で示すことが求められます。

ポイント

売上減少要件が撤廃されたことは、より多くの企業が利用可能になったともいえるので、成長志向の企業や新規事業を積極的に進める企業にとって大きくプラスになる補助金といえます!
一方で、より多くの企業が利用可能ということは、事業計画の質がより重視されることにもなります。そのため、採択基準を満たす計画・書類の作成にスキルが求められることになりそうです。

補助対象経費

新事業進出補助金の補助対象経費については、事業再構築補助金から引き続き、以下の経費に対応しています。

●建物費
●構築物費
●機械装置・システム構築費
●技術導入費
●専門家経費
●運搬費
●クラウドサービス利用費
●外注費
●知的財産権等関連経費
●広告宣伝・販売促進費

補助金利用例

以上を踏まえて、補助金の利用例を以下のとおり考えてみました(あくまで一例です)。

【概要】
現在、飲食店を1店舗運営しているところ、デリバリー需要が急増していることを受け、「デリバリー専門キッチン」を新規事業として立ち上げる計画をし、デリバリー市場の拡大を利用して売上を増加させるねらい。

【費用計画】

費用項目内容金額(万円)
キッチン設備費用業務用冷蔵庫、オーブン、ガスコンロ、調理台など1000
店舗改装費用既存スペースの改装(キッチンの新設、換気設備)800
広告宣伝費デリバリーアプリでのプロモーション、SNS広告350
システム導入費用オーダー管理システム(デリバリーアプリ連携対応)300
専門家経費メニュー開発コンサルタントの依頼250
その他経費包装資材(環境に配慮したデリバリー用パッケージ)300
合計3000


【補助金額のシミュレーション】
・補助率:1/2
・補助金額:3000万円×1/2=1500万円
・自己負担額:2800万円-1400万円=1500万円

最後に

今回は、令和7年新登場の「新事業進出補助金」について、その概要をご説明させていただきました。
現在、公募開始時期については調整中となっていますので、また何か新しい情報が入り次第、随時、補助金情報をお伝えさせていただきます。
今回やこれまでの記事をお読みいただき、補助金を利用してみたいけど、「内容がよくわからない」、「補助金の申請や報告に充てる時間がない」という方は補助金申請の専門家である行政書士が、申請から補助金の受領に至るまで手厚くサポートさせていただきますので、この機会にどうぞご検討ください!

はなまる行政書士事務所【料金体系】

新事業進出補助金申請
着手金)80,000円~
成功報酬)採択金額の10%(要相談)

投稿者プロフィール

はなまる行政書士事務所 本間隆史
補助金の申請は、はなまる行政書士事務所にお任せください。補助金申請サポート100件以上、実績があります。相談は無料です、お気軽にご相談ください!

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